■工作室(製作50)■  (2)エンジン部の工作〜完成まで

●エンジン部の工作●
■プロペラ部の工作
プロペラ部は、プロペラブレード、ハブとスピナーに分かれていて、3枚のブレードを1枚ずつハブに植えるというやや凝ったものです。プロペラ軸径は約1.5ミリですが、エンジンのギアボックス部が小さいので、ジョイントの外径を大きくしないために、1ミリ径の軸に交換することにします。
ニッパーなどで元の軸を切除して、その跡のセンターに1ミリ径の穴を開けて、アルミパイプを瞬間接着剤で固定しました。工作の詳細は、「プロペラ軸の交換の仕方」を参照下さい。

●プロペラの組立て
所定の塗装をして、ハブにプロペラブレードを植えます。ブレードの根元にはガイドのダボがありますが、やや短くて位置決めの働きしかないので、初期接着力の大きい接着剤を使うと正確に取り付けられるようです。スピナーはエポキシパテで完成後に取り付けます。【参考:スピナーの取付け方】

    
■エンジンの取付け
まず、機体のエンジン取付け部の半月の穴を、モーターが挿入出来るように円状に拡大します。これにより、エンジンの前後の位置を規定する部分がなくなるため、取付け部とエンジンの間にプラ板(1.2ミリ厚を使用)をスペーサーとして挿入して、モーターを搭載したエンジンを取り付けます。カウリングを仮止めしてプロペラを付けて、エンジンの前後の位置調整を行い、接着剤の硬化を待ちます。


モーターは接点付きタイプを使用したので、この接点金具をコクピット床部まで引き延ばして、電源へのコードをハンダ付けすることにしました。この接点金具は接点基部を除去するとモーターから外れ易いので、先に光硬化パテで接点基部を覆って(パテがモーター回転軸部に付着しないように要注意)ガードしてから、引き延ばしています。

■主翼と胴体の結合
フロートに通したコードをモーターの接点にハンダ付けし、主翼と胴体を結合します。このとき、コードはフロートからやや長めに出しておくとハンダ付けや結合作業が楽です。胴体と主翼の接合面は、さすがにハセガワのキットで、ほとんど隙間がなく、ピタリと合っていたので、接着剤を付けずに嵌め合わせて、流し込みタイプの接着剤を使って接着しました。
●コードのハンダ付けに際しては、必ずプロペラを取り付けて回転テストを行います。弱電に於いて、コードは「赤」を(+)側に用いるのが約束事になっているので、これに従って、電池のプラスに繋いだときにプロペラが推力を出す方を赤線にしておきます。リード線が付いたモーターもどちらかが赤になっていますが、このリード線の色は無視して、実際にプロペラを回転させて極性を決定します。

 
完成した二式水上戦闘機