■工作室(製作49)■  (2)エンジン部の工作

  ■エンジ部の構成
エンジンは、防火壁(ファイヤーウォール)にモールドされた後列のシリンダーに前列シリンダー部を取り付けるという、2パーツの簡単な構成です。スピナーが付かないプロペラで、よく見えるためか、比較的丁寧に再現されています。防火壁の背面からプロペラ取付けピン用の穴が開いているので、この穴を拡大して6ミリモーターをセットすることにしました。

■プロペラ部の構成
エンジン背面から挿入したピンにプロペラを固定する、空転タイプです。軸径約1.3ミリ(軸穴径もほぼ同じ)なので、1.2ミリ径の軸で、そのままプロペラの軸穴に植えることが出来ます。
植え替える軸径が1.2ミリで、元のプロペラ軸穴とは0.1ミリ程のギャップがあります。差し込んでみると、やはり軸の傾きが出るようなので「dufix」を用いて、調節しながらが行いましたが、後の工作過程で外れてしまいました。抜けた軸穴は最初に使用した「dufix」がパテがわりになって、軸とのガタがなくなっていたため、今度は瞬間接着剤で固定しました。

  
■モーター取付け穴の穿孔
まず、シリンダー部と防火壁を指定色で大雑把に塗装してから、前後シリンダーを一体化しますが、モーター取付け用の穴を、ドリルでゴリゴリと荒っぽく拡大しなければならないので、接着剤をたっぷり使ってしっかりと結合しておきます。接着剤が完全に硬化してから、背面より、手持ちのドリルセットの径のステップに従って、モーター径の6ミリの穴まで拡大しました。ジョイントを通す先端のギアボックスの穴は、最終的に3ミリのドリルで拡大し、丸棒ヤスリで整えました。(上写真右2枚は拡大後と初期の状態)

  
■モーターの取付け
プロペラ・ジョイントの長さを調節して(ここではプロペラ軸側は3ミリ弱)、エンジン部背面からモーター取付け穴に挿入して固定します。接着する必要はない程度にきつめの穴だったので、「dufix」を合わせ目に申し訳程度に塗っただけとしました。

  
■エンジン部の取付け
ICコネクターと丸ピンプラグで2Pのコネクターを介して、モーターと電源部を接続することにしました。コネクターのオス側のコードを主翼取付け部にあけた穴からエンジンポッドに通して、モーターに結線します。エンジン部をポッドの所定の位置に取り付けて、カウリング前部を接着します。
  
エンジンの固定は、カウリングの開口部が防火壁よりやや小さいので、接着剤を付けないまま、多少斜めにして挿入します。カウリング内のエンジン取付け用の環状起縁(リム)部に押し付けた状態でテープで支えて、まず、防火壁上側の突起部を接着して、その硬化後、防火壁周囲に接着剤を流しました。接着箇所が奥まっているので、ここも細いパイプノズルが付いた前記「dufix」を使いました。

側にキット箱絵を置いて、完成後のモデルを想像して気分を高めながら組み立てているのですが、エンジンを取り付け、カウリング先端部を接着し、やっと製作半ばというところで一服しつつ、「どれどれ」とじっくり箱絵と照らし合わせてみると、なんか雰囲気が違うのに気付きました。箱絵のカウリングは、キットに比べて開口部がもっと小さく、絞りもが強いようです。どちらが正しいのかわかりませんが、雰囲気が箱絵の方に与(くみ)したい気持にさせてくれます。
ここまできたら、このままほっておいてもよかったのですが、気になりだすといけないもので、ついつい手直しに入りました。で、作業は、細く切った0.3ミリのプラ板を開口部の内側に3枚重ねて貼り付けて、開口部の内径を小さくすると共にこの部分の厚みを出し、先端が絞ってあるふうに外側を削るというものです。結果と云えば「気付かなければそれでどうということもない」のですが、少し手間をかけたぶんそれらしくなった気はします。