■工作室(製作44)■  (2)モータマウントの工作

●エンジン部の工作●
■モーター取付け部の工作
モーターの組込みが機体完成後でも可能なように、ストローのモーターマウント方式で取り付けてみました。エンジンカバーの上部を着脱できるようにと作業を進めましたが、途中で面倒になり、結局固定式にしてしまいました。こんなことなら、工作途中で組み込んだほうが(参照)手間がかからずよかったようです。 
そんな訳で、以下は参考までに……。
  
●エンジンカバー部の切り離し
最初に左右胴体と主翼を一体化してしまい、エッチングソーでエンジンの上部カバー部を切り離します。分割位置は、プロペラ軸の上下のセンターとなる、カウリング前部の張り出し部分(この下に空気取入口部品が付く)の下際です。
写真では示しておりませんが、切り離し位置にマスキングテープを貼って、切断ガイドとすると正確にできます。
カウリング前面下部の空気取入口部品を取り付けてから、キットのプロペラ軸を切除します。プロペラ軸のセンター合わせは、空気取入口部品の上側にある、プロペラ軸に対応する窪みをガイドとして行いますから、この切除は、ニッパーなどでラフに行ってもかまいません。

■モーターマウントの取付け
 先ず、主翼側の半月状の壁面部分を外皮に沿うように削り落として内部を広くし、モーター取付け作業をし易くしておきます。
マウント取付け用の土台をプラ板で設けます。機軸方向にプラ板の支え板を立てて土台として、その上に床板を出来るだけ水平に貼ります。床板の位置は、上面がプロペラ軸穴の中心部からモーター半径+1ミリ(4ミリモーターなら3ミリ)ほど沈んだところ適当です。
空気取入口部品のプロペラ軸穴の窪みを左右のセンターとして、マウント固定のための支え板を設けます。ダミーモーターに被せたモーターマウントとなる4ミリ径のストローを被せ、ストローを挟むようにして、モーター取付け用の土台の床板に接着します。支え板に接着剤をたっぷりと塗って、ダミーモーターの軸が、空気取入口部品のプロペラ軸に対応する凹みを通って、かつ進行方向と平行になるように調整し、OKが出たところでこのまま接着剤の硬化まで養生します。

支え板の接着が終わったら、いったんマウントのストローを外します。エポキシパテを使ってのモーターマウントの正確な位置への固定です。ダミーモーターを使って位置決めをし、周囲を覆うようにしてしっかりと固定します。(最終な位置決めは、切り離したカウリングの上部カバーを仮止めして、ダミーモーターの軸がセンターにあって、正しく進行方向を指すようにします。)
マウント固定のエポキシパテが硬化したら、カウリング前面にモーター径よりやや大きいモーターの通過口を開けておきます。カウリング上部は取外し式にしようと思いましたが、箱絵の雰囲気にから外れるようなので、固定してしまいました。出来た隙間はアルテコで埋めて整形です。右写真ではモーターへのコードの導線としてたこ糸を通しています。
以上、なんとも無駄な作業でした(以て他山の石となることを願って)。