■工作室(製作34)■  (2)エンジン部の工作から完成まで

●エンジン部の工作●
  
■モータマウントの取付け
このモデルはエンジンカバー部が大きな別部品となっており、モーターの組込みにはとても都合がよい構造です。6ミリ径のモーターを使うことにして、ストローのモータマウントをセットする土台を1.2ミリプラ板で設けました。これにダミーモーターを使ってセンターを確認しつつ、エポキシパテでマウントを固定します。
  
エポキシパテの硬化後、ダミーモーターを外そうとしたら、ダミーモーターの尾部がコクピット前部にあたり、取り出せません。仕方なくいっぱいに後退させた状態で、プロペラ軸穴をモーターマウントの内径まで拡大して、機首側から抜き取りました。この開口部は、大きなスピナーがあるので外観上は問題なく、かえってこのほうが後の作業が楽になりそうな気がします。
  
モーターの取付けは塗装後に行う予定です。機首部下側にエンジンカバーを両面テープで固定しておくための薄いプラ板のガイドを設けました。
●モーターマウントを使う理由
モーターの固定に際しては、機軸(機体のセンターライン)にモーター軸を合わせること、プロペラとの結合を考慮したモーターの前後の位置関係、という二つの調節が必要になります。どちらも一度でできればベストなのですが、注意が散漫になり失敗しやすいので、ステップ・バイ・ステップで一つづつクリアしようというものです。また、モーターを最後に取付けることができるので、リード線の断線など、モーターへのダメージも少なくなるという利点もあります。

■プロペラ軸の取付け
キットのプロペラ取付けは、胴体前部裏面から挿入されたプロペラ軸に取付ける空転タイプで、プロペラとプロペラ軸の固定は、プロペラ軸にスピナー基部を接着固定し、その基部にプロペラを接着するというものです。プロペラ本体に軸を固定するものではないため、プロペラの軸穴と軸とにギャップがありすぎ、従来の手慣れた、プロペラ軸を軸穴に埋めてから新たに軸穴を穿孔する、という方法をとるにはいささか難があります。
ランナーを削って埋めるのも面倒なので、プロペラの軸穴にエポキシパテを充填して軸を取り付けました。プロペラ本体の軸穴と使用する軸(1.2ミリ径アルミパイプ)のギャップが更に大きくなり、センター合わせがとてもやっかいでした(下写真でも少し偏心しています)。やはりランナーを削ってプロペラ軸穴を埋めたほうが良かったようです。横着は禁物というところです。
  
塗装の関係で、スピナーは先端カバーのある方を使うことにしました。モーターカノンの口の開いた方にしたかったのですが、キット指定の2種類の塗装の、一方(胴体一面に細かいドット)は難しそうで、もう一方はちょっと単純か、という訳で仕方なしの選択でした。

■プロペラの組立て
プロペラ軸を3ミリ強に切断します。スピナー基部の軸穴を3ミリ径位に拡大し、プロペラ軸がそのセンターにくるように、かつプロペラ回転面と平行になるように接着し、接着剤の硬化後、スピナー本体を取り付けます。スピナーは内側にエポキシパテを詰めて行いました。【参照:スピナーの取付け】

■コードの結線
各LEDからとモーターへのコードを電源へのコードと並列に結線します。

■胴体と主翼の結合
コードの結線部が邪魔ですが、左右翼内に押し込めるなど、だましながら胴体と主翼を接着・結合します。

■モーターの取付け
塗装が終わったらモーターの取付けです。モーターマウント(ストロー)の表面を荒さなかったせいかマウントが周囲のパテから外れてしまったので、ハンブロールのニードルポイントの接着剤で付けなおし、モーターも同じ接着剤で固定しました。モーターの極性を確認し、電源からのコードと結線します。LED点灯のために電源電圧が3Vとなっているので、モーターとの間に電圧降下用のダイオードを挿入しています。【参照:簡単に電源電圧を下げる】
 

 
完成したBf109E