■工作室(製作25)■  (2)胴体の工作から完成まで

●胴体の組立て●

  
スタンドアーム受けの取付け
スタンドアームの取付位置は、本機の場合、胴体下面の、実機と仮定した場合のおおよその重心の鉛直線上が、安定感があり良さそうです。 左右胴体をテープで仮止めし、胴体下面の所定の位置にスタンドアーム受け金具(4ミリ径)の穴を開け、スタンドアーム受けの胴体への固定部を、胴体のカープに合わせて合成ゴム系接着剤で固定しました。ランナーで取付け部の補強をしています。
:飛行機の重心位置は主翼の最大矢高(翼の断面において、垂直に上面と下面を結んだ線の中心点の軌跡と、前縁と後縁を結ぶ翼中心線が一番離れている箇所)付近にもってくる場合が多いので、管理人の「フライト・ポジション」モデルの製作では、便宜的に主翼の最も厚いところを重心位置と仮定しています。

■主翼の取付け
モーターへの配線の関係から、左右胴体を接合する前に主翼を取付けます。
特に本機のような中翼の飛行機では、主翼と胴体の接合部がキッチリしていないと、目的の取付け状態(主翼の反り具合)に固定するには、接着剤の硬化までその状態を保持している必要があります。このキットでは、カンザシが短いせいもあり少し遊びが出ていました。ここでは、「初期接着力の強い接着剤」を使って接着後、まず背面状態にして、自重で主翼が垂れる(上方に反る)ようにしたところ、「フライト・ポジション」としてはいい塩梅の反り角で止まったので、そのまま養生し、ほぼ接着剤が硬化してグラグラ感がなくなってから、天地を入れ換えて完全に硬化させました。

■配線コード
主翼の付根に、カンザシの部分を避けてやや下方に向かって、モーターへコードを通す穴(3ミリ径位)を開けます。スタンドへのコードから左右モーターへのコードを分岐させ(モーターは並列接続)、左右胴体の結合時の作業性を考慮して、スタンドアーム受け金具の付いていない方へのコードに少し長めのコードをハンダ付けし、延長しておきます。

■胴体左右の結合
先にコクピット部品を片方の胴体に取付けておき、モーターへのコードを所定の位置に通して、胴体の左右パーツを接着結合します。内側から組込まなければならない回転銃座と後部左右機銃は、作業を楽にすることと補強を兼ねて、取付け台を設けました。(胴体内部は機体内部色一色に省略しています。)

モーターのもとのリード線を外して、スタンドへのコードを直接ハンダ付けしました。このほうがコードとコードをつなぐより簡単でかつ確実です。余分なコードはポッド内に押し込んで、カウリングを接着すればほぼベースは完成というところ。

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完成したB-25

製作後記: 部品点数も少なく組み立てやすいのですが、大きいさに気後れと暑さのせいもあり、次の作業にとりかかるのに「ヨッコイショ」という感じで、だらだらと時間がかかってしまいました。予定では7月下旬だったのですが……。最後の塗装でのこと。デカールの白部分の透けをふせぐため、下地塗料のグレーを塗ったあと、国籍マークのデカールにあわせてマスキングをしたのですが、胴体後部のストライプ部分で「白とグレーだからそう目立たないはず」と甘く考え、白のストライプを優先したところ、デカールの白部分に白とグレーの差が截然(せつぜん)と浮き出ていました。