■工作室(製作15)■  (2)胴体の工作から完成まで

●胴体の工作●
■スタンドアーム取付け部の補強
1.2ミリ厚のプラ板を使い、胴体下面のカーブにあわせるようにしごいてから接着しました。スタンドアームが挿入される部分は二重にしています。

■側面窓の取付け
胴体側面窓は、外面にマスキングゾルを塗布してマスクしておきます。厚ければ厚いほどあとではがしやすいので、5回重ね塗りしました。取り付けは、流し込みタイプの接着剤を用いていますが、後の作業中に脱落することを恐れて、dufix接着剤を各窓の周囲に流しました。胴体内側を塗装して、室内床パーツを取り付ける前に行ったほうが楽です。

■スタンドアーム取付け穴
室内床パーツを取り付け、スタンドアームの挿入穴を、1ミリぐらいから始めて、最終的に3.2ミリのドリルで開けます。また、モーターのリード線を通しやすいように、その部分の床を少し削り取っておきます。
スタンドアーム取付け穴をあけるときは、胴体左右を輪ゴムなどで仮組みし、穿孔箇所にテープを貼って補強して行うと比較的正確にできます。

■主翼の取付け
モーターからのリード線の処理の関係もあり、左右胴体の接合の前に主翼を取り付けておかなければなりません。従来の水平尾翼の取付けと同様に、左右胴体を仮組したものに、モーターからのリード線を通して、主翼の上反角の具合を確認しながら接着します。なお、このキットは主翼のカンザシ部が短くかつゆるいので、接着剤がある程度硬化するまで所定の状態に保持しておくか、初期接着力の強い接着剤を用いる必要があります。

■リード線の結線
左右翼モーターからのリード線とスタンドへのコードをハンダ付けで結線し、絶縁と補強を兼ねて、熱収縮チューブを被せておきます。左右のモーターの極性(回転方向)とスタンドへのコードの極性(コードの色)は念入りにチェックします。
■左右胴体の結合
スタンドへのコードをスタンドアーム取り付け用の穴から通し、左右の胴体を接着します。コクピット屋根部が多少ずれていたので、あてものをして調節しました(上右写真)。

完成したC−45。
下は同じ1/72の「ユンカースJu−52」のプロペラと比較してみたもの。とても小さいことがわかります。

■製作後記
今回(に限らずですが)とくに失敗がつづきでした。原因は、あとでごまかせると、やるべきところをきちんとやらずに作業を進めた、という初歩的なもので、慣れっこになって手抜きの度が過ぎたことにありました。致命的に大きなミスを、諸兄の参考までと自戒をこめて記してみます。

(1) コクピット正面の風防を接着して、そこそこに胴体となじんでいたので、若干の隙間は下地塗料(グンゼのベースホワイト)でごまかせるとスプレーしたら、缶スプレーは思いの外パワーがあって、コクピット内部にまでしっかり入り込んでいました。缶スプレーは何回も使っているという慢心も加わったミスでした。〔正面風防を壊して内部を修理し、同じPMモデルの別のキットのものを使用〕。
(2) 片方のモーターの回転方向(+・−の極性)を確認して、もう一方もそれに準ずると軽い気持でハンダ付けし、回転状態だけを確認してに組み込んでしまいました。完成後、プロペラを回すと回転方向未確認の方のプロペラが逆転していました。カウリング部分をエッチンソーで切り取り配線しなおそうかと思いましたが、折りを見てということでそのままです。
(教訓:そのときのちょっとした手抜きであとあともっと面倒な作業を強いられる)