■工作室(基本工作)■  (4)窓枠の塗装-2


■シールによる窓枠の表現■

難所だったキャノピー窓枠の表現をシールで行う方法で、これまでのマスキング法に比べて、とても楽で、スピーディーに完成させることができます。 シールの厚さの関係で、1/72では多少ぼってりした感じになりますが、下手に塗装するよりはすっきり仕上がるでしょう。

●使用するシールについて
以前、パソコン用品売り場で見かけて購入していた、A-one製の「のびるラベル」という透明のラベル用紙です。曲面に貼付することを目的にしたもので、商品名通りよく伸びて対象物になじみやすく、またコシがないのと接着剤が比較的しっかりしているため、剥がれにくいものです。計測した用紙の厚さは約0.26ミリ(メーカー値と同じ)、台紙が約0.14ミリあったので、フィルム部は約0.12ミリの厚さということになります。
●使用上の注意点
このシールの表面は、インクジェットプリンターのインクの乗りを良くするためか、薄い膜(ゴムのような物質で0.02ミリ位の厚さ)でコートされています。この膜はシンナー系の溶剤に弱いようで、直接これを使った塗料を塗ると、塗装面にひび割れ状のシワがよることがあります。(ただし水性塗料は問題ないようです。)
このひび割れは、1/72では窓枠が細いため、ほとんど気になりませんが、1/48ではまだ試していませんが、だいぶ目につくのではないかと思われます。「Mrカラー」で試した解決策としては、 (1)下塗りの機体内部色に「水性塗料」を用いる。 (2)直接「Mrカラー」を用いるときは、エアブラシで、薄く何度も重ね塗りをする。 (3)シール表面の膜をシンナーで除去する。 などがあります。水性以外の、溶剤を使う塗料を使用する場合は、試し塗りをして、その結果に基づき納得出来る仕上がりとなる方法をお選び下さい。

必要な面積だけを出して周囲をマスキングテープ(指の脂などで粘着力を落としてから)で覆っておくと用紙の節約になります。塗料が乾いてからよく切れるカッターナイフで、シールの面だけを窓枠と同じ幅のテープ状に切って貼ります。

■貼り付け方
 先細のピンセットで台紙からストリップ状にしたシールを静かに剥がし、所定の窓枠の位置に貼り付けます。シールは伸びやすく、伸びるとカールしてしまうため、直線部分は、なるべく引っ張らずに、元の長さを維持しながら、静かに置くように貼り、また、カーブが強いところや銃座などに見られる環状の枠は、シールを、ほんの少しずつピンセットをずらしながら繰り出して、カーブに合わせて多少引っ張り加減で貼っていきます。
 シールは、比較的塗料の「のり」は良いのですが、切断部分からはげやすいので、こすらずに、圧迫でなじませます。
 薄いシールといっても厚さはあるので、交叉するところは切り分けるのが理想ですが、幅が狭い部分の交叉では、縦(機長方向)を下に、横(翼幅方向)を上に、などと交叉を統一することで、重ねて貼ってもそう不自然にはならないようです。


右は「工作室第51回(スツーカ)」(ハセガワ1/72)のキャノピー。この位の窓枠の数になると、マスキング方法ではかなり大変です。
上写真右はクリアの塗装後のものですが、塗装前に比べて、光の反射で重なり部分が目につくようになりました。また、最後に作業中の指脂を除去するため、ティッシュでこすってしまったため、はげてしまったところが出てしまいました。
左は「工作室第55回(鍾馗)」(ハセガワ1/72)のキャノピーです。窓枠が少なく、マスキング法でもそうたいした作業になるものではありませんが、このシール法では、あっと言う間に終わってしまいます。