■工作室(製作55)■  (3)完成まで

■スタンド・アームの取付け
アームは、実機に於ける重心位置を貫くように、主翼下面部品に取り付けます。取付け強度を得るために、アームには薄い銅板の小片をハンダ付けしていますが、それを取付け面になじませ、合成ゴム系接着剤で固定し、さらにプラ板で取付け補強をしました。

胴体と主翼の結合
胴体に主翼を取り付けますが、その前にスタンド・アーム内に電源へのコードを通し、モーターの回転方向を確認してから、モーターと結線します。赤いコードに(+)を繋いだ時に正回転するようにしておきます。【参考:コードの結線の仕方】
主翼と胴体がぴったり合うように調整しておきます。主翼は一気に取り付けようとすると、接着剤の硬化までの保持が大変なので、まず、胴体下面と接する主翼下面側を先に接着して、その接着剤の硬化後、主翼上面と胴体のフィレット部を、サラサラ系の接着剤で、適度な上反角が付くよう矯正しながら接着すると楽にできます。

■機体の塗装
キットの箱絵にもなっている、取説の、垂直尾翼の赤塗装以外は全面ジュラルミン地肌の方を採用することにしました。
エンジンとコクピット部にマスキングをして、カウリングを仮止めして、全面に白の下地スプレーを塗りました。この下地スプレーはエアブラシと違って、かなり厚めの塗膜になり、#800程度のサンドペーパーの跡なら、ほぼ隠すことができます。全面銀色一色と楽すぎる塗装なので、日の丸だけでも塗装することにしました。日の丸部の白い帯は下地スプレーを活かして、円を切り抜いたマスキングテープでその部分を覆っておき、まず主翼前縁の敵味方識別帯のオレンジイエローを塗りました。
オレンジイエロー部をマスキングして、日の丸と垂直尾翼の赤を塗り、その後赤の部分をマスキングして銀色を塗って、基礎的なところはほぼ完成です。
カウリング先端からコクピットにかけての反射防止の塗装を行ってからデカールの貼付、キャノピーを取り付け、最後に全体にクリヤー(艶あり)を塗布して機体は完成となります。本機のキャノピーの窓枠は、零戦などと比べるとシンプルなものですが、「シールによる表現」としました。

完成した「鍾馗」