■工作室(製作48)■  (3)完成まで

  
■スタンド・アームの取付け
スタンド・アームの取付け位置は、延長線がほぼ実機の重心位置を貫くようにすると視覚的に安定感があります。ここでは、誤って少し後ろに寄りになってしまいました。胴体だけならこのへんでも良いようですが、大きなエンジンポッドがせり出した主翼が付くと、やや不安定な感じになりそうです。
■主翼と胴体の結合
電源側のコードをスタンドアームに通し、主翼と胴体を結合します。上反角を付けたせいか、主翼前縁・後縁部を合わせると、主翼下面と胴体の主翼取付け部にかなりの隙間ができるので、取り敢えず胴体側に薄いプラ板を貼って、多少なりとも調節し、結合後パテで埋めることにしました。

■整形と補修
キットのもともとの不具合で不自然なカープになったり、組立て時の不手際で「つらいち(同一面)」になるとろに段差ができたりすることがあります。見えにくい部分はそのままでもOKですが、機首など目につくところはやはり整形や補修をすると仕上がりが良くなります。
●機首の段差の修正
左右胴体の接合時の不手際で、機首に段差が出来てしまいました。情況により、高い方を削るか、低い方を盛り上げるかして修正しますが、ここでは、アルテコを盛って補修することにします。低い方に、高い方のカープの輪郭を見取り、おおよその位置をマスキングしてから、アルテコで盛り上げ、サンドペーパーでの整形です。コクピット内にあたる部分は薄いプラ板を貼ってごまかすことにしました。

●キャノピー取付け部の補修
キャノピーと胴体・主翼のカーブを合致させると、左側キャノピー下部に大きな隙間が出来てしまいます。当然このカーブが優先されるため、隙間にはプラ板を埋め込むことにしましたが、キャノピー下際の窓枠のモールドを活かすと、胴体とキャノピーの立ち上がり部が不自然となるので、この埋込み部をキャノピー下際の窓枠として、もとの窓枠のモールドを削り、透明部を拡大しました。

●エンジンポッド後端の整形
キットのままだと、エンジンポッド後端と主翼のフィットレットの流れが「いるか」の頭のようになって不自然なので、箱絵を参考に主に主翼側を削ってなだらかに整形しました。

■機首のアンテナ群
キットの部品を参考に、真鍮パイプと黄銅線で作り替えましたが、支柱部分はまだしも、縦に伸びたアンテナが少し太すぎたようです。

 
完成したFw−Ta154 
機首のアンテナは、このモデルのチャームポイントで、丁寧な工作が必要だったのですが、最後になって気持がダレて、単にハンダ付けしただけの手抜き工作となってしまい、その後の塗装にも尾を引いて、結局「なんだかなぁ〜」という出来となってしまいました。