■工作室(製作47)■  (1)モーターの取付け

YS-11
童友社 1/144


1/144ということで、もともと部品点数が少ないところへ「フライト・ポジション」化で脚関連パーツを除くと、実際に使う部品は16点たらずというもの。透明部品はなく、全ての風防はデカールの貼り付けで表現されます。
「展示館」の旧タイプはハセガワのキットでしたが、今回は童友社のものです。こちらは細部の省略が甚だしく、大雑把なモデルですが雰囲気は十分に楽しめます。【スタンドが付いているので、ベースの部分だけでも利用してみようと思っていろいろ小細工してみたのですが、どうも良くないので結局ストックの木製のものを使用することにしました。】

●モーターの取付け●
■エンジン部の構成
ブレードとスピナー、プロペラ軸が一体化されたプロペラを、カウリング先端となる円盤状の部品に、裏側からストッパーで取り付ける、プロペラが空転するタイプです。プロペラブレードは断面が半月状で、スケールモデルとしてはかなり乱暴なデフォルメですが、丈夫そうなので、このまま使用することにしました。

■モーターの取付け
エンジンポッド部品の筒状に伸びたカウリング部の内径が、4ミリモーターにストローのマウントを被せた径にジャストフィットします。また内部の深さも、キットのプロペラ軸の長さをそのまま生かしたままモーターの軸と結合してちょうど良い具合でした。

エンジンポッド前部部品にカウリング先端部品を固定し、プロペラ軸穴を基準にモーターマウントを固定します。ダミーモーターにストローのマウントを被せてカウリング部に挿入し、センターを出してから、瞬間接着剤で固定しました。マウントの取付け位置は、プロペラを付けたり外したりしながら、現物合わせのカットアンドトライで調節します。マウントの固定が終わったら、カウリング先端のプロペラ軸穴をカウリングの縁いっぱいまで拡大しておきます。
  
モーターの固定に際しては、合成ゴム系接着剤を、モーターの回転軸へ付着しないように注意しながらモーターのボディーに塗布してマウントに挿入し、プロペラを取り付けて、プロペラの位置を確認しながら、モーターの前後を決定し、接着剤の硬化を待ちます。念のため、主翼部品との結合後、モーターの後端をプラ板で支えておきました(赤矢印部)。

 
■配線について
左右胴体の結合をスムーズに行うため、モーターからとスタンドへのコードの結合はコネクターを使うことにしました。モーターからのコードには丸ピンプラグをそれぞれ2回線分づつ切り取って取り付け、電源(スタンド)へのコードには、ICソケットを4回線分使っています。【参考:ICソケットと丸ピンプラグ
B-17でもモーターと電源への配線には、ICソケットと丸ピンプラグを使っています。こちらはモーターからのコードへ接続した丸ピンプラグはベース部を除去して、また、電源からのソケット部は、コードをY字形に分岐させて左右独立としています。【参考:B-17での例】