■工作室(製作45)■  (2)主翼の工作

●引込み脚の工作●
  
ムスタングは主脚引込み時に、主輪が完全に見えなくなるので、カバー部品を所定の位置に取り付けるだけで済みますが、スピットファイヤーとBf109は車輪下半分が露出するので、多少加工が必要です。こちはらキットの構造がほぼ同じでした。

●ムスタングの工作
主脚収納部の凹モールドと主脚カバー部品の平面形状と厚さとがピタリと一致し、まったく調整加工の必要がありませんでした。所定の位置に嵌め込んで低粘度接着剤を流し込むだけです。

●スピットファイヤーとBf109の工作
脚カバーは、裏側の脚柱をニッパーなどで切取り、平面に整形します。タイヤはカバーのかかる部分を、カバーの厚さ分だけ削り下げます。なお、Bf109の車輪カバーは、車輪にかかる部分の前縁側が、すこし前縁のR部にかかるため、この部分を薄く削り、カーブに合わせるように接着します。
Bf109の主脚収納部の凹モールドが極端に浅いため、車輪部分をくり抜きました。スピットファイヤーはやや深かったので、収納部はそのままに、車輪の裏側を削って薄くしましたが、くり抜いた方が良かったようです。
 
スピットファイヤーとBf109の車輪カバーも、ムスタングと同様に収納部にピタリと合っています。(飛燕は右の通りで、マンガチックで微笑ましくはありますが、これも製作意欲が萎えた理由のひとつ。)

●完成した主翼
上下面のダボ・ダボ受穴を結合し、低粘度接着剤を周囲に流して主翼の完成です。スピットファイヤーの機銃は、太めでプラスチック素材に柔軟性があるため、金属への交換なしでそのまま使用しました。

●スタンド・アームの取付け
  
  
  
スタンド・アームは、モデルが1/00の単発機でとても小さいので、2.1ミリ径(内径1.5ミリ)の真鍮パイプを使用しました。取付け箇所も狭いので、アームの機体側の固定片もごく小さなもとして、固定は、柔軟性のあるエポキシ接着剤を用いました。なお、ムスタングの取付け箇所には、主脚収納部の出っ張りがあるので、アームの固定片にかかる部分を削り取っています(上写真中央)。