■工作室(製作41)■  (1)エンジン部の工作

三菱 MU-2
ハセガワ 1/72


双発の多用途機MU-2の救難機タイプのモデルです。このキットは実機が開発された当時に発売され、作った記憶があり、かなり昔の型がベースだと思います。双発といっても軽飛行機なので、1/72ではとても小さなものとなり、バーツも少なく、そのまま組み立てるぶんにはとても簡単そう(そう簡単でもなかった:完成後記)です。エンジンが二つあるだけにそこそこに楽しめそうです。
  

■翼端タンクの取付け
2種類の翼端タンクの部品が入っていたのですが、何気なく短い方を使ってしまいました。説明書の解説から、このキットの救難機タイプでは長い方を使うことがわかり、急遽タンクの前後を切り離し、長いものにすげ替えました。

■主脚カバーの取付け
飛行状態なので、主脚部はカバーを胴体に貼り付けるだけです。主脚収納部に穴を開けておくと、主脚カバーの接着時に胴体外面に合わせるための調節がしやすくなります。

●エンジン部の工作●
■エンジン部の構成
ターボプロップエンジンの飛行機ということもあり、キットのエンジン部の構成は第29回製作の「スカイバン」とほぼ同じで、エンジンボッド部品左右と前部の3パーツから成っています。機体が小さいだけにポッドも小さく、内側を多少削る必要がありました。ジョイントを使用する前後のスペースがないため、プロペラはモーター軸にダイレクトに取付けます。

■モーターの搭載
まずエンジンポッドの左右部品の結合です。内部の空間は、幅、奥行きとも、4ミリモーターでもそのままでは入らないので、現物合わせで内側を削ってモーターに合わせました。
  
ボッド前部部品のプロペラ軸穴を基準にモーターが貫通する約4ミリ径を開けてモーターを固定し、エンジンポッドに取り付けます。軸長の関係でモーターが素通しとなりますが、スピナーがほぽモーターの直径なので、プロペラを取り付けると見えなくなります。ポッドのモーター後端側にプラ板のストッパーを付けておきました。

■エンジンポッドの取付け
主翼は、外翼が上下面一体成型で、ポッド取付部から内側だけが貼り合わせになっています。カンザシ部をモーターのリード線が通る程度にヤスリで削り、コードを通してから主翼下を貼り付け、エンジンポッドを取り付けます。

■プロペラの軸穴の穿孔
プロペラはモーター軸にダイレクトに取り付けます。元の軸を切り取り、センターを求めて、0.4/0.5/0.6ミリ径ドリル針と段階を経て最終的にモーター軸径の0.7ミリの穴をあけます。
スピナーとプロペラは別々に塗装する方がきれいに仕上がるのですが、プロペラのハブ部分が弱そうなので、先にスピナーとプロペラを一体化してから軸穴を穿孔しました。【プロペラ軸穴の開け方-モーター軸へのダイレクト取付け 】