■工作室(製作32)■  (3)胴体の工作から完成まで

■尾輪収納部の工作
パーツの尾輪収納扉をそのまま利用しました。扉の爪を切除し、胴体内側から薄いプラ板を裏打ちして、そこに扉を貼り付けています。若干前後に小さいので、ちょうど中央になるようにして、隙間はそのまま放っておくことにしました。

アンテナ支柱とピトー管は金属に交換しました。アンテナ支柱は0.6ミリの黄銅線にハンダを盛っています。

●尾灯の工作●
■尾灯の取付け
方向舵の後縁下側に尾灯がありますが、左右翼端灯と3点セットなので、これも点灯させました。こちらは小さいので、0.5ミリ径の光ファイバーを使っています。
キットにモールドされた尾灯の位置から、細い棒ヤスリで光ファイバーの通り道を彫りました。LEDと光ファイバーの結合は、翼端灯と同じ方法で、LEDの頭に0.5ミリ径の穴をあけておこなっています。負荷抵抗は翼端灯と同じ51Ωを使いました。

■胴体艤装の完了
モーターと尾灯からコードを引き出しておき、コクピットとラジエター等の部品を取り付けて艤装の完成となります。

■主翼と胴体の結合
左右胴体を結合し、接合箇所を整形してから、主翼と胴体の嵌め合い状態を確認して、主翼と胴体の結合となります。翼端灯・尾灯・モーターからのコードとスタンドベースへのコードとを結線し、スタンドベースへのコードをスタンド・アームに通して、主翼と胴体を結合します。

モーターに電圧降下用のダイオードを付けるのを忘れていたのに気付き、機首下のエンジン点用開口部の筋彫りに沿って切り取りって付けました。こういう作業にはエッチングソーがとても便利です。いろいろな形状のものがセットされているので、切断場所に合わせて取り替え、ゆっくりと少しずつゴシゴシやっていくと思ったより楽に切り取れます。復元作業は、機軸に平行に切断した面を接着後、前後の切断ロス分の隙間を薄いプラ板バンとエポキシバテを充填して、わずかな段差はヤスリがけでごまかしました。 【エッチングソーについて】

●ライトの状態
導光の光ファイバーに1.5ミリ径を使い、電流もやや多めに設定したので、零戦に比べて明るくなりました。
光ファイバー先端が翼端近くまで来すぎていたようで、キットの翼端灯のクリアパーツは厚みを削らないと合わないことに気付きました。1.5ミリ四方位のとても小さい部品で、加工は難しそうなので、上写真のように高透明度のエポキシ接着剤を盛ってごましかました。

 
完成した1/48のP-51D
ムスタング