■工作室(製作31)■  (1)

フォッケウルフ
Fw189
アオシマ 1/72


かなり昔のキットで、今日の感覚でいうととてもラフなものです。このモデルのチャームポイントとなる風防のクリアーパーツもごつく、見られるものに仕上がるか一抹の不安はありましたが、特異な形態に魅せられて手がけました。

■胴体の工作
モーター取付け工作はあとからすることにして、先に左右胴体パーツを結合しました。
飛行姿勢なので、ここでメインの仕事は地上姿勢となっている主脚部の処理です。なにはともあれ主脚格納扉の切除ということで、エッチングソーで切り取りました。この扉を使って「閉」状態に組み直そうと思ったのですが、どうも面倒そうなので、1.2ミリのプラ板を2枚重ねて、胴体のカーブに合わせて整形してしまいました。

■モーターマウントの取付け
胴体が細いことと、プロペラが2翅で小さいので、4ミリモーターを使用することにしました。モーターの固定は、ストローのモーターマウントを介しています。
胴体の機首前部側と主翼取付部にモーターマウントを通す穴を開け、ストローの上側にエポキシパテを付けて、ダミーモーターを使って機首部に挿入固定します。
機首部品を仮止めして、念入りにモーターマウントの取付け状態を調節し、正しい位置にセットできたら、しずかにダミーモーターを抜き去り、エポキシパテの硬化を待ちます。硬化後、再度ダミーモーターを挿入して、エポキシパテをマウント下部に充填して、マウントの固定を強固にします。ここでは、パテを節約するため、プラ板を接着してパテの充填量が少なくて済むようにしました。
ストローの切断: ストローはモーター長よりやや長めに切断します。ストローを4ミリ径位の丸棒かダミーモーターに挿入し、目的の長さの位置にカッターを当てて圧力をかけて転がすようにすると、つぶれずに切断することができます。

■プロペラ軸の取付け
軸は1ミリのアルミパイプを使用しました。元の軸のをプロペラの軸穴に埋め込んで、そこにアルミ軸の穴を開けます。ここでは、プロペラの軸穴と軸の間に若干あそびがあるので、根元付近に接着剤をたっぷり塗りしばらく放置し、表面を少しグズグズにして、再度接着剤を塗って強く押し込むようにして接着します。軸穴は、0.5−0.7−1.0の順にドリルで穿孔し、ほぼセンターをとることができたので、そのまま瞬間接着剤で固定しました。 参照:プロペラ軸の交換