■工作室(製作30)■  (2)主翼の工作

■主脚部の工作
「主脚上げ」の部品を使用します。他のパーツ同様、バリを取るだけの全くの加工なしでピタリと取り付けることができ、翼下面のカーブに見事にフィットしています。

■機銃・ピトー管の金属への交換
1/48ではある程度強度がありサイズも大きいので、破損させることは比較的少なそうなのですが、念のため金属に交換しました。いずれも、元の機銃・ピトー管を削り取って、エポキシパテで固定しています。
●機銃: 1.2ミリ径の真鍮パイプを使いました。銃口の消炎器の整形は、ポンチを打ち込んで真鍮の展性を利用して漏斗状に広げています。キットの形状のようにもう少し誇張すれば見栄えがしますが、面倒なのでこの程度で妥協しました。
●ピトー管: 1ミリ径の黄銅線の先端部を0.8ミリ径位に細く削りました。取付けは、翼下面のガイドを削って延長し、10ミリ弱ほど翼内に挿入しています。

●翼端灯の工作●

■翼端灯部
キットの翼端灯部はクリアーパーツです。翼内側には光ファイバーを通すためと思われる溝(内径0.8ミリぐらい)が切られているので、これらをそのまま利用しました。導光の光ファイバーは明るさの点では出来るだけ太いほうが良いのですが、翼端の厚さから1ミリ径の使用として、細い丸ヤスリで少し溝を拡大しています。

■光源について
3ミリ径LEDの緑(右主翼用)、赤(左主翼用)、黄(尾灯)と1ミリ径の光ファイバーを使用しました。ここでは、LEDの頭を1.5ミリ径弱まで削って、内径1.5(外径2.1)ミリと内径1.0(外径1.5)ミリのアルミパイプを被せて光ファイバーのホルダーとしています。

前記光源をエポキシパテで翼に固定したところ。光ファイバーが曲がっているときは、ヘアードライヤーで直線に矯正します。

■配線について
LEDの点灯が3Vなので、供給電圧は1.5Vを直列で3Vにして、モーター、翼端灯、尾灯は並列接続とします。左右翼端灯、モーター及び尾灯へのコード端子とスタンド・ベースへのコードを結線します。この段階で3Vの電源に接続すると、左右の翼端灯だけが点灯することになります。
(主翼上下面を結合する前には、必ず点灯をチェックしておいて下さい。)

■スタンド・アームの取付け
主翼上面部品の翼付根中央の開口部(ここに光ファイバーを通すつもりだったのか……)から、翼端灯からのリード線を導き出すようにして、主翼上下面部品を接合します。実機の重心位置と推定される位置にスタンド・アーム用の穴を開けて、スタンド・アームを取り付けます。スタンド・アームは3ミリ径(内径2ミリ)の真鍮パイプの一端に0.2ミリ厚の銅板をハンダ付けしたものです(銅板部を主翼下面中央に合成ゴム系接着剤で接着)。なお、モデルが大きく、スタンド・アームにぐらつきがあったので、1.2ミリプラ板とエポキシパテで補強しておきました。