■工作室(製作29)■  (2)胴体の組立

●胴体部の工作●

■スタンドアーム取付部の工作
固定車輪の飛行機なので、展示館に地上姿勢のショットも加えることにしましたが、胴体と地面との間隙がほとんどなく、スタンド・アーム取付部の工作が少し面倒なものになりました。
室内床板と胴体底板との隙間が1ミリぐらいで、スタンド・アーム受け金具に追加補強の余裕がなく、従来の真鍮板の0.2ミリ厚では強度が少し不安なので0.4ミリ厚を用いました。進行方向側(上写真の右手)にスタンド・アーム受け金具、後側に固定用のナットをハンダ付けしています。
(上左写真)胴体底板に合成ゴム系接着剤でがっちりとスタンド・アーム受け金具を取付ました。(上中写真)外側から見たところ。左側の穴がスタンド・アーム受け部分。(上右写真)室内床板に配線コード通過用と、固定用ナット部の切り欠き穴を開けています。

■脆弱なパーツの金属への交換
完成後、ちょっとしたはずみで破損させそうな箇所を、補強や金属に換えておくと工作途中や完成後も安全です。
●主輪の軸はけっこう強靱そうでしたが、たいした作業でもないので、万全を期して黄銅線に交換しました。
胴体下面に貨物関係(またはアンテナのたぐい?)ではないかと思われる柵状のものが付いているので、キットのパーツに近い0.8ミリ径の黄銅線で作ったものと交換しました。
●前輪(ノーズギア)の脚柱もそれらくしく真鍮パイプと黄銅線などを組み合わせて作り替えました。タイヤにドリルで穿孔し挿入接着しています。(オレオ部から上は機体内に入り、外からは見えません。)

■胴体の組立て
●窓ガラスは凸状をしており、その上面が外面になります。胴体に接着する前に、ランナーに付いた状態でし外面をマスキングしておきました。マスキングゾルを上面に置くような感じで、少し厚めに塗布して乾かすことを数回繰り返しています。接着は、胴体内側から所定の位置に、指先で軽く押さえるようにして、周囲にサラサラ(流し込み)タイプの接着剤を毛管現象で吸い込ませるようにして行いました。
左右胴体側板に側面窓ガラスを取付けてから、片側胴体側板−−室内天井−−反対面胴体側板の順に組み立てました(室内天井に小孔を設けて、モーターへのリード線を通しておきます)。このような直線で構成されたものの保持は、平行クランプやはた金のようなものを使用するとやり易いと思います。
前輪は瞬間接着剤で固定した後、プラ板で補強しました(ここまで強固に取り付ける必要はないと思いますが……)。この上をノーズコーンで覆います。
機体内部は、室内が指定の色がキットのプラスチックと同色だったので、未塗装のままで、座席だけ色を付けています。座席も外からはほとんど見えないので省略しようと思ったのですが、これだけのパーツがあるので省略するのも申し訳ない気がして取り付けてしまいました。これがなければ、スタンドアーム取付部の工作がもう少しスマートに楽にできたところでした。