■工作室(製作21)■  (2)モーターの取付から完成まで

■モーターの取付
モーターは4ミリΦを使いました。
カウリングの先端からの奥行きがなく(約20ミリ位)プロペラジョイントの使用は困難なので、モーター軸に直接プロペラを取付けることにしました。また、プロペラもスピナーなしで軸径が1ミリ強しかないので、0.7ミリの軸穴の穿孔は困難が予想されます。
モーターは、ダミーエンジンのモーターが取り付けられる部分を少し薄く削ってカウリングに取り付け、モーター軸がカウリング先端より約2.5ミリ位でるような位置でエポキシパテを使い固定しました。

■プロペラ軸穴の穿孔
元の軸を切り落とし、そのあとをできるだけ平滑にしてから、0.8ミリ径の軸穴(モーター軸は7ミリ径)をあけます。エポキシパテによる調節を省きたかったため、0.5ミリ径のドリルから始めて、0.1ミリステップでセンターにくるように調整しながら開けました。

■エンジン部の取付
モーターは左右並列で、1.5Vで作動させます。スタンドベースへのコードから左右モーターへのコードを分岐させて、主翼中央部から挿入し、カウリング取付部へ導き、モーターのリード線と結線します。モーターの回転を確認して、最後にエンジン部を接着します。コードの結線部分は、補強を兼ねて、熱収縮チューブで絶縁しています。

■主翼と胴体の結合
まず、モーターからのコードをスタンドアーム取付穴から導き出し、主翼と胴体を接着します。〈コードの通しは、下側から導線(下写真の黄色のコード)を挿入し、モーターからの赤と黒のコードにハンダ付けしてつないで行うと楽にできます。〉
主翼の支柱は1.2ミリΦの真鍮パイプに0.6ミリΦの黄銅線を通して、ハンマーでつぶしてそれらしくしたものと交換しました。
接着剤の硬化までの保持は、胴体下面がV字状になっているため、クランプが使えません。テープを使おうかなどと思案したあげく、輪ゴムで左右のバランスをとりながら圧力をかけてやってみたら、支柱を金属に換えて強度を高めていたため、比較的すんなりと押さえることができました。

■塗装について
当初は簡単なアメリカ海軍仕様の上下面2色にしようと思ったのですが、パッケージに描かれた空軍の救難機に魅せられて、そちらを選んでしまいました。主翼と垂直尾翼前縁の防氷ブーツは、クリヤデカールに「黒」を塗り、細く切って貼り付けています。


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完成した「カタリナ」