■工作室(製作21)■  (1)胴体・主翼の工作

PBY-5A カタリナ
ミニクラフト 1/144


『トラ・トラ・トラ』の冒頭のシーンに登場したり、この機に親しみを覚えるモデラーは多いことと思います。私も前から作りたいと思っていたのですが、ストックの1/72(アカデミー)は大き過ぎて、手を出しかねていました。ミニクラフトから1/144が出ているのを知って、「ユザワヤ」の吉祥寺店にミニクラフトが多数あったこと思いだし行ってみたところ、プラモデルの売り場は縮小されていて、昔日の影はありませんでした。半分意地で、蒲田店にも電車を乗り継いで行ってみましたが同様でした(プラモデル飛行機作りホビーの凋落か)。インターネットの検索で、やっと入手できたのがこのキットです。比較的新しいものらしく、いままで作ったミニクラフトのものと比べて、各パーツが薄くシャープでした。

■胴体の下準備
最初に左右胴体を仮組して水平尾翼を取り付けました。次に主輪格納部、前輪格納扉などのパーツも取り付けて、大雑把に胴体部の下準備が完了です。
 

■主翼の下準備
キットは地上姿勢を基準にしているためか、翼端が垂れ下がりぎみです。飛行姿勢ではぴんと反っていたほうがよいので、2.1ミリ径の真鍮パイプを使って、外翼部分が反り返るように矯正しました。下面パーツを接着したときの戻りを考慮して、ここでは若干オーバーぎみにしています。
主翼上面パーツの内側にゼリー状の瞬間接着剤とスプレーの硬化剤で固定しました。

■主翼・胴体のコード通路の開口
主翼は、昔の模型のフリーフライト機のような、台座に取り付けられています。モーターからのコードを通す口を主翼下面と胴体のこの台座の頂部に開けておきます。

■主翼上下面の接着
翼を無理に反らせたため、(上下面の位置合わせダボがずれている可能性があるので)接着は中央部と翼端部の2回に分けて行いました。最初に翼中央部を、次に翼端部という順序です。翼上下パーツとも薄いので、素直に反ってくれました。
主翼上下面の接着後、カウリング取付部の、モーターの尾部が入る部分(コードを通す穴を兼ねる)を開口します。

■左右胴体の接着
スタンドベース取付金具(外4ミリ−内3ミリ真鍮パイプ、0.2ミリ真鍮板)を片方にしっかりと固定し、透明部品がつく内部を機体内部色で塗装し、左右の胴体部品を接着します。
機体内部色は「エアクラフト・グレー」を塗りましたが、素材の色と同じで、省略してもよかったかなと思いました。
 

■搭乗員人形
パイロットは省略することにしましたが、胴体側面の大きなバブル型キャノピーから搭乗員が覗いているのもよさそうなので、エポキシパテで人形を作ってみました。おじぞうさま型の上半身だけのものです。