■工作室(製作17)■  (2)主翼の取付から完成まで

●金属パーツへの交換●
■主翼支柱
主翼の支柱は細長く、今にも折れそうで、また実際に主翼の取付強度を高めるために、金属に交換しました。1.4ミリ径(中間の補助は1ミリ)の真鍮パイプをつぶして、両端に0.6ミリの黄銅線をハンダ付けしています。断面は流線型なのですが、加工が面倒なので、平らに押しつぶしてしまいました。あとで溶きパテの塗布加減でごまかそうという算段です。
■主脚の緩衝装置
主脚の緩衝装置も弱そうだったので金属に交換しました。支柱は0.8ミリ径の黄銅線で、緩衝のゴム索格納部は0.2ミリ厚の銅板を被せてハンダ付けし整形しています。
(金属部品は塗装前に脱脂〈シンナーを塗り、ティッシュで拭き取るという方法が簡単でそこそこの効果があるようです〉し、できれば「Mr.金属プライマー」のような表面処理剤を塗っておくと塗料のくいつきがよくなります。)

●主翼の取付●
キットは、正面風防と天蓋を一体化した、透明パーツの左右に張り出したカンザシ部に主翼を取付けるようになっています。通常ならば先に主翼の上下を接着してから胴体に取り付けるところですが、支柱を強固に取り付けるため、変則的になりますが、先に下側だけを取り付け、支柱をセットしてから上側を接着するようにしました。

■支柱の取付
上反角の具合を確認しつつ、支柱の端の黄銅線をそれぞれ胴体・主翼に瞬間接着剤で固定しました。支柱の長さがぴったりとはいかなかったので、ヤスリで調節しています。支柱が付くといよいよスーパーカブらしくなってきました。
 

■塗装について
スタンドアーム取付金具に竹串を刺して、塗装時の支えとし、また塗装の時にはに邪魔なモーターのリード線もテープで処理しておきます。
ベースホワイトを塗布して、いよいよ塗装となりますが、全面黄色の一色で済むので「楽だなあ」というところ。最初、素直にボトルの黄色をそのまま塗ったところ、当然ですが全然雰囲気が違い、クリームイエローを4割りほど、オレンジイエローを少々加えて、「こんなんだったような気もする」というところ手をうちました。

塗装の終わってこれからスタンドへの取り付けです。

完成したスーパーカブ
やはり面倒でも、翼端灯と着陸灯は点灯させたほうが良かったかも……。


●製作後記: 雑で失敗箇所が多い、出来が悪い仕上がりなのは毎度のことですが、前から作りたいと思っていたモデルだったので、楽しく作業が進められました。完成まぎわに、L-21にはスピナーがついていないことに気づき、急遽スピナーの先端をエッチングソーで切り落とし、プロペラ付け根はその見当ぶんだけ削ってごまかしました。