■工作室(製作13)■

ポリカルポフ
I-16
ハセガワ 1/72



1/72ながらとても小さい機体で、部品点数も少ないので、組み立てはとても簡単です。パイロット人形と脚の引っ込み状態の部品が入っていれば、『フライト・ポジション』にするモデル・キットとしては最適だと思いました。小さく、ややのっぺりした機体なので、胴体側面の文字のデカールを使いたかったのですが、スピナー部品が入っておらず(セット時脱落?)、説明書に従ってスピナーなしの方の塗装としました。
●ハセガワさんの名誉のために付け加えると、こういう場合には申し出ればきちんと送ってくれると思います。
−− むかし、入間の航空ショーを見た後、気まぐれで「F-15」のエッチングパーツ入りというキットを購入したとき、エッチングパーツの袋だけが入っていない(店頭で抜き取られたものらしい)ものを購入してしまいました。店に言っても言いがかりとしか思われないだろうしと諦めかけましたが、一応、とメーカーのハセガワに申し出たところ、意外なほど誠意ある対応をしてもらい感激した事があります。(そしてこのことがプラモデルホビー復帰のきっかけとなりました。)


●エンジン部の工作●
■エンジン部の構成
プロペラから軸が出ていて、エンジン後部のストッパーで固定し、空転するタイプです。プロペラの軸径が1.0ミリΦだったので、手抜きも兼ねて今回はこれを生かすことにしました。
この機体は、寒さの厳しいところで使用するため、カウリング前面が冷却を調節するシャッター付のカバーで覆われています。キットでは、そのシャッター部品の使用・不使用でシャッター開閉のどちらかを選ぶことができます。しかし、カウリング前面のカバーを付けると、シャッター「開」状態でもエンジンはほとんどく見えなくなるので、エンジンはモーターの保持パーツとしてしか意味がありません。江戸の粋人は羽織裏に凝ったといいますから、その伝で一応普通の空冷エンジンどおり塗装を施しましたが、注意深く覗き込まないと見えないところに虚しさが残ります。

■モーターマウントの取付け
内部スペースが充分にあるので6ミリΦモーターでも良かったのですが、モーターマウントの穴あけの労を惜しんで、4ミリΦモーターを使用しました。
最初にエンジンをファイヤーウォールに接着してからストローのモーターマウント用の穴を開けています。マウントの固定は、「dufix」で接着した後、エポキシ接着剤で補強しました。
スピナー部品が使えないので、プロペラ軸用の穴はなるべく小さくしたいところです。1ミリ径のプロペラ軸をそのまま使ったとしても、ジョイントの関係で3ミリ弱の軸穴が必要なので、思い切ってカウリング前面部品とともに3ミリのドリルで開口しました。完成してみるとほとんど目立たず安心しました。

●主翼・胴体の工作●
主翼上下面部品を接着し、中央部に1.2ミリプラ板でスタンドアーム取付け部の補強を行いました。車輪部は車輪カバーを使い引っ込み状態にしましたが、足りない部分はアルテコで埋めています。

パイロット人形(ストックのレジン複製もの)を乗せました。工作途中でずっこけることがよくあるので、今回はエポキシ接着剤を足元に盛ってしっかりと着席してもらいました。
「フライト・ポジション」モデルにおいては、上反角の具合も完成時のイメージにかなり影響を与えます。少しオーバーかと感じるぐらいが飛行中の雰囲気が高まって良いようです。上写真では、木片を胴体断面のRにあわせて削ったものを、クッション付きの両面テープと輪ゴムで固定して、上反角調整用の当て物として、マスキングテープで圧力をかけています。(力の加わる翼端がナイフ状で、テープが切れやすいため、こちらにもマスキングテープをグルグル巻きにして保護してたうえでおこなっています。)

完成したイ-16

製作後記:主脚カバー部附近に、スタンドアーム取付け用の穴を乱暴にあけたら、せっかくパテ(アルテコ)埋めしたものがボロッとはがれてしまいました。仕方がないのでエポキシパテでごまかしましたが、最初からエポキシパテで埋めればよかったようです。また、そう目立たないと思ったデカールの白く浮いた箇所が、写真では鮮明に写ってしまい、あまりにみっともないので修正しています。反省しながらもいつも1機数ヶ所はへまをしてしまいます。