■工作室(製作9)■  (1)胴体の工作

ユンカースJU-52
シビリアン(民間型)
イタレリ 1/72


肉薄のシャープなキットで、バリもほとんどありません。本機の特徴でもある機体全面にわたるビード加工が几帳面に再現されています。


組立てを予想しながら行う部品の切り離し。楽しいひとときですが、後でまごつかないように整理整頓が大事。(トレーには弁当の空容器がぴったり)

●胴体の組立て●

胴体下面の主翼付け根部が別部品となっており、配線などはそこから処理できるので、先に胴体を組み立てました。
金属パーツの製作
真鍮パイプ、黄銅線などを使用して、もとのパーツに合わせてそれらしく作ります。のりしろ部分はすこし長めにしておくほうがガッチリ固定できます。

■操縦席・客室の組立て
客室の座席は12あります。機体に組み込んでしまうとよく見えなくなるので、シートだけ塗装し、あとは素材の色のままにしました。
パイロット人形が付いていますが、説明書では使用しないことになっていました。軍用機モデル用だと思いましたが、民間のパイロットを想像して適当な色塗りをして使用しました。

:コンパチブルパーツを取り付けた胴体側面。
左:昇降舵の取付け部が弱いので、ヒンジの内側に沿わせてドリルで穴をあけ、0.4ミリφの黄銅線を挿入し、瞬間接着剤で固定して補強しました。

■左右胴体の結合と水平尾翼の取付け
最初に胴体側面の窓ガラス部品を取付けます。窓ガラス部品には、前もってマスキング(マスキングゾルを使用)をしておくと楽です。
一方の胴体側面パーツにコクピット(操縦席)・客席を接着して、接着剤の硬化後、反対側の胴体側面パーツと一体化(この段階では、客室後部のパルクヘッド〈隔壁〉位置までを接着)します。
水平尾翼と胴体の接合面に軽く接着剤を塗布して、水平尾翼を組込み、胴体内側からも、かんざし部にたっぷりと接着剤を塗布します。つぎに垂直尾翼をテープで仮止めし、更に水平尾翼と胴体の接合面にさらさら接着剤を流し込み、水平尾翼の水平を確認しつつ、硬化を待ちます。

左右胴体の一体化工作が終ったら、胴体後部下面パーツと胴体上面パーツを接着します。
■水平尾翼支柱と方向舵の取り付け
支柱は折損しやすいので金属に換装です。1.2ミリφの真鍮パイプに0.6ミリφの黄銅線を通して、たたきつぶしてそれらしく整形したものを、所定の位置に瞬間接着剤で取り付けました。方向舵は上下に0.8ミリφの黄銅線をインサートし接合部の補強をしています。

胴体上面パーツを接着し終ってから、金属に作り替えたアンテナ支柱とループアンテナの取り付け個所の補強を忘れていたことに気がつきました。さいわい取り付け個所が操縦室のほぼすぐ後ろで、金属パーツののりしろ部分を長くとってあったので、ドリルで穴をあけて、天井面に接着剤を塗り、3ミリφのプラ丸棒を押し込み接着し補強としました。(注意しているつもりなのにこういうポカが多い )