■工作室(製作6)■  (2)エンジン部の工作

●エンジン部の工作●

■プロペラ軸の取付け
このキットは、エンジン側からの軸をプロペラの軸穴に差し込むタイプで、軸の直径は2ミリ強(2.05ミリ)ありました。軸穴が若干浅いので、2ミリφのドリルで1ミリちょっと深くして、2ミリφの黄銅線を差し込みプロペラ軸としました。軸長は、プロペラから3.5ミリほど出るぐらいです。
後知恵ですが、スピナーがつかないプロペラなので、ジョイントの径を小さくするため、外径2.1・内径1.5のアルミパイプをスペーサーとして、1.5ミリφの軸を取り付けたほうが良かったと思いました。

■モーター取付け部の工作
ストローを使用してモーターを取り付けることにしました。プロペラジョイントの関係で、モーターの取付け位置がだいぶうしろになってしまうので、パイプにはある程度の強度が必要です。ここでは、ガラクタ箱にあった内径6ミリと6.5ミリのストローを二重にして使用することにしました。
ストローの切断は、つぶさないように同じぐらいの内の丸棒を挿入して(ここではダミーモーターを使用)15ミリ程度の長さに切り取りました。

    
パイプの取付け治具として、例によってダミーモーターを使用しました。エポキシ接着剤(5分硬化タイプのエポキシ接着剤が便利)を使用して、少し硬化したところでセンター合わせの調節をおこない、完全な硬化を待ちます。
モーターの取付けは、プロペラジョイントのプロペラ側の長さを、プロペラ軸に合わせて切断し、その先端がカウリングの前面とほぼ同一面にくるように深度を調節して、瞬間接着剤などで固定します。
 

●水平尾翼・主翼の取付け●
■尾翼の取付け
テーパーが強い水平尾翼で、中央部と端の翼厚に相当の差があるため、垂直尾翼の垂直出しは、翼上面ではなく想定した中心線を基準にしておこなう必要があります(この工作では、それを怠ったため、完成して正面から見ると、垂直尾翼が少し外側に開いてしまいました)。先に水平尾翼を、後に垂直尾翼を取り付けた方が正しく垂直が出せると思います。胴体を仮組みして、水平・垂直の状態を調節します。
小型のカナコトに粘土をのせた簡易機体保持台。

■主翼の取付け
主翼中央のいわゆるカンザシ部にモーターからのコードを通す穴をあけてから主翼を固定します。主翼をぴんと張った感じを出すため、少しオーバーぎみに上反角を付けました。そのため、主翼取付け部の下側に隙間ができてしまったので、パテ(アルテコ)で補修しました。
翼の取付け状態は、テープで胴体を仮組みして念入りにチェックします。

■カウリング(モーター)の取付け
カウリングの主翼への取付は、モーターからのコードを主翼付け根の穴に通して、胴体内側へ導いてから行います。コード通しは、適当な長さのコードを導線として、主翼付け根の穴から通し、カウリング取付け用の穴から引き出して、それに延長コードの端をハンダ付けし、導線を引っぱって行いました。(とてもやっかいでした。)