■工作室(製作4)■  (4)完成まで

■配線について■
モータの電源は、1.5Vが適正なので、左右翼のモータを直列につなぎ、LED(翼端灯)の電源と共用として、3Vで作動させることにし、メインスイッチでON−OFFします。ONでモータが回転して、翼端灯が点灯することになります。麦球(前照灯)は1.5V用だと思ったのですが(だいぶ前に購入して、定格を失念)、少し暗いようなので3Vにしました(間違っていれば寿命が心配)、メインスイッチから更に麦球用のスイッチによりON−OFFさせます。従って、麦球は、メインスイッチがONで、麦球用のスイッチがONのときに点灯することになります。

■リード線の結線
(1)左右翼のLED(翼端灯)のマイナス極(黒リード線)、右翼側モーターの黒リード線、麦球(前照灯)のどちらかのリード線を全て一つにして、電源へのリード線(黒を使用)につなぎます。 (2)右翼側モーターの赤リード線を、左翼側モーターの黒リード線とつなぎます。 (3)左右翼のLED(翼端灯)のプラス極(赤リード線)、左翼側モーターの赤リード線を全て一つにして、電源へのリード線(赤を使用)につなぎます。 (4)麦球(前照灯)の残ったリード線に電源へのリード線(白を使用)をつなぎます。……以上で、機体からのリード線は3本となりました。
リード線の結線個所は、熱収縮チューブなどで必ず絶縁します。リード線の引き回し位置に溝を削り、前後のコクピットの中間部分に適当な大きさの穴をあけて、そこへ結線個所を押し込みました。
(この段階でモーターの回転、翼端灯の点灯を確認しておきます。)

■スタンド支柱取付け部の工作
先に切り離した胴体下面に、スタンド支柱取付け部補強用のプラ板(1ミリ厚)の小片を、リード線群を避けるように接着します。
リード線の断線に注意しながら、スタンド支柱の穴をあけ、リード線を機体外へ出るように通します。エポキシ接着剤を、補強のプラ板周辺に少し多めに付けて、スタンド支柱取付け部の強度を高めました。周囲の胴体との接着面は、プラスチックモデル用接着剤で接着します。
リード線の引き回し位置の溝が、若干浅かったようで、胴体下面が浮き気味になりましたが、強引にクランプで圧力をかけ接着しました。もう少し細いリード線を使っていたほうが良かったようです。


■完成した下地■
少し小柄すぎるパイロットでしたが、そのまま塗装し搭乗させました。
これからキャノピーやエンジン部分をマスキングして塗装に入ります。

■塗装後の機体
説明書の指示に従って上下面を塗装し、水性クリアで仕上げました。

■電源
単3電池を4本(3V、2本+2本)使用し、プラ板に粘着剤付き銅テープを貼り付けて電池接点とし、クッション性のある両面テープでスタンドベースに取り付けています。メインスイッチは6ピン、前照灯用は3ピンの超小型、のスライドスイッチを使用しました。
スタンドアームはエポキシ接着剤と木ねじ(黒染め)で取り付けました。
●(プロペラ・翼端灯)赤リード線〜〔(+)電池 (-)〕〜SW(メイン)〜〔(+)電池 (-)〕〜黒リード線
●(前照灯)白リード線〜SW(前照灯)〜赤リード線〔=(+)電池〕
のような配線となります。動作は、メインスイッチONでモータ回転と翼端灯点灯となり、この時、前照灯のスイッチONで前照灯が点灯します。

■完成
完成した100式司偵。
いままさに工場から出てきたばかり、硝煙の匂いがしないピカピカの100式司偵というところです。

■製作後記■ LEDから翼端へ光を導く光ファイバーが1ミリΦと細く、特に赤がよく光りませんでした。少しでもよく光らせるためには、翼端灯カバーの主翼との接着面を少し凹ませ、その内側よくコンパウンドで磨いてくもりをなくし、光ファイバーの先端をそこに挿入したほうがよかったようです。また、外側もコンパウンドみがきをかなり手抜きしてしまったので、完全なクリアになっていません。模型の工作に手抜きは禁物ですね。前照灯の光もれは、機首部のパネルライン内を銀色で筆塗りしたところ解決されました。