■工作室(製作4)■  (3)主翼の工作

■主脚収納部扉の取付け
ナセル下側の主脚収納部扉を取付けます。わずかな調整でほぼぴたりといきますが、接着面積が狭いので、裏側にパテで補強しておいたほうが良いでしょう。

■配線用穴の穿孔
主翼の最大矢高(最も厚い部分)の位置ぐらいに配線用の穴(直径3ミリ前後)を開けます。胴体の下面から作業できるように、下側向きにします。

■翼端灯のパーツ
3ミリ径の赤と緑のLEDを使用して、光ファイバーで光を翼端まで導きます。本当なら1.5ミリΦの光ファイバーを使いたいのですが、翼端の厚さの関係で、1ミリΦを使うしかありませんでした。結果、光が弱く、明るいところでは「かすかに光っている」という程度です。
LEDと光ファイバーの接続は、アルミパイプと熱収縮パイプを使用しました。内径1.0−外径1.4/1.5−2.1/2.0−2.6のアルミパイプを組合わせて、最終的に内径1.0−外径2.6のパイプを作りました。LED側の内面は半球状に削り、LEDの頭のカープに合わせ、熱収縮パイプを使い、LEDと接続します。プロユース「クリア」を光ファイバーの挿入部分の側面に少し塗布しパイプに挿入接着します。
LEDの電流調整用抵抗は、ストックの51Ω1/4Wを使いました。
東急ハンズのLEDのセットには60Ω1/2Wが使われていますが、どちらでも目視では光量の多少の判別は不可能でした。

■翼端灯パーツの取付け
細い丸ヤスリ、ドリル、カッターなどを利用して、光ファイバーの通る溝を翼端の薄い部分に設けます。光ファイバーを挟んで、上下翼が隙間なく重なるようにします。
下面に光ファイバーを接着し、接着剤の硬化後、点灯を確認し、光ファイバーの余分を、良く切れるカッターなどで、翼端灯の付く部分で切断します。接着剤にはプロユース「クリア」を用いました。接着剤(合成ゴム系のボンドなど)によっては、光ファイバーが化学的な反応?で、クラックが入ったり、断線することがありますから注意して下さい。

■翼端灯カバーの工作
主翼上下面を接着し、厚手の透明プラ板を適当な大きさに切り、翼端灯部分に接着します。
接着剤が完全に硬化したら、エッチングソーで大まかに切断し、耐水ペーパーとコンパウンドで仕上げます。

■ナセル部の工作
ナセル下面をあてて、翼前縁に、モーターからのリード線を通す「切り欠き」のマーキングをし、同部分を切り取ります。ナセル下、上の順で、主翼に接着します。
ナセル前部の半月の取付け穴を、モーターを通せるように広げます。主翼付け根部分の穴からリード線を通して、モーターのリード線と結線し、エンジン部分を接着します。モーターの回転方向を確認して、電源の(+)側が赤、(−)側が黒となるように延長リード線を結線します。

■胴体と主翼の結合
胴体と主翼を結合します。左右主翼の上反角をテープで調節し接着剤の硬化を待ちます。プロペラ回転用モータと翼端灯のLED、前照灯の麦球からのリード線は、胴体下面に集中して出されます。
リード線は細手の0.8ミリΦを使用しましたが、本機の場合これでも少し太いようでした。入手できるならもっと細いものを使用したほうが作業が楽です。