■工作室(製作 1)■ (1)主翼・胴体の組立−3

■金属パーツの製作■

アンテナ支柱やピトー管など、細い棒状のパーツは、、飾っているうちについ引っかけたりして、折ってしまいます。
予防として、破損しやすい部分は、できるだけ金属に作り替えましょう。

■アンテナ支柱
0.4ミリの真鍮線を曲げて作りました。零戦とスピットファイヤーでは少し形が違うので、曲げる角度を変えてそれらしくしました。
線の間は、エポキシ接着剤を充填して、サンドペーパーで仕上げます。

■ピトー管
0.6ミリの真鍮パイプに0.4ミリの真鍮線を差し込んで段をつけ、それらく仕上げました。0.4ミリの先端は、危害防止にヤスリで丸みをつけておきます。

昔々のお話。ハセガワの1/72のPS1が発売されて、少し高かったけれど、「清水の舞台」の心境で購入。どでかいモデルで完成までかなり時間がかかった。スプレー塗料を使い、ピカピカのロールアウトしたて風に仕上げ、展示場所を玄関の下駄箱の上と勝手に決めた。いらした客にご覧いただこうという算段。息子が苦労して作った模型、母は掃除のたびに“はたき”でホコリをはたいたり、“ぞうきん”で汚れをぬぐってくれた。アンテナ線が切れたのを皮切りに、プロペラが一枚二枚と折れて、そのたびに修理していたけれど、「つんではくずし(平田弘史の劇画にこんなタイトルのものがあった)」の状態。壊れる速度に追いつかず、脚が折れたことろで修理は断念。写真で見る、終戦後の進駐軍に破壊されたのわが軍飛行機の如きありさまとなる。泣く泣く撤収そして廃棄とあいなったが、その寿命ふた月に満たなかった。撤収後、玄関の掃除がたいへん楽になったと母はのたまった。……せっかく作った模型です。いつまでも完成したときのままかざっておきたいですね。


アンテナ支柱の取付け
もとのアンテナを切り取り、その位置にドリルで穴をあけて、カッターなどで所定の大きさにします。
金属で作ったアンテナ支柱を差し込み、端を割りピンのように折り曲げ、位置決めをして、接着剤で仮止めします。


接着剤の硬化後、角度などOKなら、エポキシ接着剤などで接着強度をもたせて機体に固定します。ここでは、アルテコで接着個所を埋没させるように固定しました。



ピトー管
零戦 : 0.6ミリΦの真鍮パイプをピンパイスでくわえて、0.4ミリの真鍮線が入るように、0.4ミリドリルで内径を拡大します。先端は丸めて危害防止をはかります。0.8ミリΦの真鍮パイプなら、0.4ミリの真鍮線がそのまま入るので、面倒な場合は、そう目立たないので、こちらの方が良さそうです。
スピットファイヤー :0.6ミリΦの真鍮パイプに0.4ミリの真鍮線をV字形に曲げてハンダ付けしたもの。瞬間接着剤で主翼に固定しました。主翼下面で、しかも小さい部品なので、省略してもよさそうです。