■ 工 具 箱 ■  電動工具(1)

●電動ルーター●
わが国でも、DIYが盛んになるにつれて、アマチュア向けの様々な電動工具が発売されるようになり、安価で入手できるようになりました。しかしホビー用の小型のものとなると、ニーズが少ないせいかまだまだ高価で、そう気軽に購入できるものでないのが残念です。
ホビー用の電動工具のなかでも、電動ルーターは一番先に導入したいものといえます。ビットを交換することによっていろんな加工ができ、へたに刃物をいじるより安全性が高く、作業能率も良くなります。まだ、お持ちでない方は、上をみればきりがありませんが、とりあえずは、
安価な乾電池式のルーター(模型やさんで販売)でその威力を試してみてはいかがでしょうか。

■プロクソンの電動ルーター
上:パワーがあるのでかなりのヘビーな作業にも使用できます。回転速度可変式で、8000〜20000rpmぐらいだったと思います。
下:軽くて扱いやすいサイズです。握ったまま親指で行えるグリップ側端のプッシュロックスイッチが、ON−OFF操作を楽にしてくれます(たいてい顎(あご)にスイッチを押しつけて、ON−OFF)。現在は新型が出ていて、写真は旧型です。

■コントローラー
電動ルーターは、回転速度が早いため、プラスチックの場合ビットとの摩擦熱で溶けてしまうことがあります(ドリルなどのように穿ち込む場合、2000回転ぐらいでも溶けてしまいます)。コントローラーを付けるとかなり速度を落すことができます(計ったわけではありませんが、3000回転以下には落ちていそうです)。
写真のコントローラーは、ハンダごての温度調節用として販売されていたのものですが、モーターは消費電力が小さいので、卓上ボール盤や卓上電動糸鋸などにも使用しています。

5,000円前後で購入したもの。回転速度が3000〜13,000ということで、低速回転が得られるためプラスチックモデル工作には適しています。三爪チャック付き(0.3〜3.2ミリΦ)でビットの着脱が楽です。モーターのトルクが低いのがやや不満ですが、細身で握りやすいルーターです。
商品名:(株)東洋アソシエイツ 「PEN TYPE POWER TOOL  PTα」

■ドレメル・モトツール
数十年前に購入したもの。当時はホビー用のルーターはこのメーカーのものしかなくて、しかも高価でした。回転速度可変回路の故障、モーター交換と2度修理に出しています。まだ使用は可能なものの、ビットの交換にいちいちレンチが必要なこと、電源コードがしなやかでないため扱いずらくほとんど稼動しなくなりました。
左のプレススタンドは、垂直に穿孔する必要があったので購入したものですが、ボール盤がないときにおいては結構役立ちました。上記のプロクソンのルーター用にもプレススタンドが出ています。

■ゴーグル
電動ルーターなど電動工具は、回転が早いので、ちょっとした拍子に切削カスや破片が勢いよく飛散する事があり、目に当たるとたいへんです。予防に必ずゴーグルをかけて作業します。もっとも最近は、アクリルレンズのヘッドルーペをかけて作業しているので、ゴーグルは不要となりました。

ルーター用ビット