■ 工 具 箱 ■  ルーター用ビット

ルーターはビット(先端の回転子)を交換することにより、切ったり、削ったり、磨いたり、と様々な加工が可能で、用途別に多種多様なものが出ています。作業箇所に応じて使いわけると、ナイフや棒ヤスリだけでは困難だった作業がとても楽に行えることに感動されるはずです。ここで参考として紹介するものは、簡単な金工、木工、そしてプラモデル製作などに使うためにそろえた、狭い範囲の手持ちのビットです。この他にもいろいろ市販されていますから、目的に応じて探してみて下さい。

(左3本は超硬カッター)

(左2本はカップ状のくぼみの内面に刃が付いているものです。黄銅線や光ファイバーの切り口を突っ込めば、あっと云う間に半球状に仕上げられると思ったのですが、カスがつまりやすく、そうは問屋が卸してくれませんでした)

■切削・切断用
上2段と左は、切削用のもので、プラスチックを切ったり、削ったりすのにも適しています。

金工用のカッターで、プラモデルの加工でも、広い面を粗削りする場合などとても作業がはかどります。▼印のものは木工用で、プラスチックにはあまり適していないようです。

金属など硬度が高い材質のもののトリミンクなどに使うダイヤモンドバーです。プラモデルの加工には適していません。

プラモデルの素材のスチロール樹脂(ポリスチレン)は60〜80度の低い温度で溶けるので、ルーターの8000回転ぐらいの低い回転でも、場合によっては摩擦熱で溶けてしまいます。溶けるとビットに固着してしまうため、この摩擦熱を念頭に置いて作業する必要があります。(可変速度のルーターでは最低回転数で行います。) コツは、じれったくても、切削面をなめる(拭き取る)ように少しずつ切削しすることです。けしてビットを押しつけたり食い込ませたりしないようにします。ビットに少しでも溶けたプラスチックが付着したら、すぐ作業を中断して除去(指先で取れるない場合は、ライター等の炎で軽くあぶって溶かして取る)してから再開します。

■サンダー  プラモデルの加工には適していませんが、ルーターの回転を下げればなんとか使えそう

■丸ノコ・切断砥石と木工用ヤスリ(左)
丸ノコ(上左)は木工用で、刃は薄くて「あさり」がついていません。桧材のような柔らかいもの向きですが、とても危険な代物です。切断砥石(上右)は金属用で、ピアノ線も切れます。
左写真の右端2つは自作のビットで、サンドペーパーを両面テープで貼り付けるものですが、プラモデルへの使用にはあまり適していません。

■ブラシとバフ
上左2本がステンレス製ワイヤーブラシで、上右2本が真鍮製ワイヤーブラシ。下左4本がナイロンブラシ、フェルトバフ、綿布バフです。いずれもプラモデル本体の加工にはあまり使えそうもありません。

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