■工作室(製作45)■  (4)完成まで

●左右胴体部品の結合
左右胴体部品のダボを嵌合(嵌め合わせ)して、合わせ目に接着剤を流します。接合面がやはり目立ちますが、これもこのモデルの風情(ふぜい)として楽しみましょう。パイロットを搭乗させキャノピーを取り付けて胴体の完成です。
下写真のように、主翼取付け部分から、モーターの接点部分が覗けるので、コードの配線は主翼と胴体との結合時に行いました。
  

  
●胴体と主翼の結合
今回使用したスタンド・アームは内径が1.5ミリで、従来の0.8ミリ径のコードを2本通すのはきついため、0.26径の単芯のコードを用いました。モーターの回転方向を確認して、プラス側に赤色を使って極性の明示をしています。Bf109だけ、コクピット−主翼間が狭いので、コクピット床の裏側を削る必要がありました(右写真はルーターでガリガリと削ったまま)。

●スタンドベースの工作●
キットには黒いプラスチック製で、金文字で機体名が印刷された、一見豪華な飾り台が付いています。地上姿勢での展示を目的としているので、フライト・ポジションモデルのスタンドベースとしてはやや大きめですが、このまま使ってみました。

●電源部品の取付け
電源は1.5Vとして、飾り台の厚さから最大で単3電池となりますので、今回は単3電池1本を使用することにしました。裏側内部が広いので、単3電池でも、かなりの本数を搭載することができますが、単5電池で連続まる1日廻っていたので、時折廻す程度なら、単3なら1本でも、かなりの期間楽しめると思います。
電池の接点取り付け部をプラ板で作りましたが、市販の電池ボックス(単3−1本用)でもそのまま使用可能です。スイッチはスタンドの雰囲気を考慮して、3接点の超小型のスライドスイッチ(写真右端の右側)を使用しました。
1: 電池の接点受け
2: 電池をおさえるゴムバンド用フック
3: 電池の位置ガイド
4: スイッチ取付け板
5: スタンド・アーム取付け部補強
電池の接点は、マイナス(−)側は銅テープを使い、プラス(+)側には0.2ミリ厚のりん青銅板をU字形に曲げて発条効果を持たせています。

●スタンド・アーム取付け部の工作
スタンド・アームは、機体完成後に飾り台に直接取り付けても良いのですが、少し形状が単純なので、根元に3ミリ径の真鍮パイプを繋いでいます。先に3ミリ径を植えて(瞬間接着剤で固定)おき、機体完成後に、これに差し込みます。
スタンド・アームは約60度の角度で立ち上がるようにしました。三角定規で角度を調節しながら穿孔します(写真では以前作った治具を使用)。


 フライト・ポジションとなった「翼コレクション」の3機
そのままでいくつもりだったのに、なんかもう少し手を加えないと悪いような気がして、仕上げに、クレオスの缶入り「クリア・半艶消し」を塗布したところ、ムスタングの折角の銀色塗装の光沢がなくなり、フラットなネズミ色になってしまいました。とても悲しい一瞬でした。