■工作室(製作37)■  (2)完成まで

■主翼の工作
エンジンポッドが別部品となっており、後で取付けられるので、単に主翼上・下面部品を貼り合わせるだけです。主脚部は、主脚格納部カバーが閉の状態で用意(脚出し状態にするにはカバーを中央で切断分離する)されているので、単に当該箇所に接着するだけでOKです。主翼の組立てはあっけないぐらいです。少しヒケがみられますが、目立たないところなので「無問題」ということで放っておきました。

■主翼と水平尾翼の取付け
左右胴体を結合する前に主翼と水平尾翼を取り付けておきます。主翼・尾翼とも、舌状カンザシ部が胴体にガタがなくしっかり嵌合されるので、左右胴体をテープで仮組して、位置調整が終わったら、接着剤の硬化までそのまま放置しても大丈夫でした。胴体左右と下面の窓は、外側にマスキングゾルを塗布し、流し込み接着剤で取り付けます。また、機銃は、0.6ミリの黄銅線に交換して、固定用の銃座らしきものを内側に設けて取り付けました。
このキットの主翼の取付部は、一般的な舌状のカンザシに加えて、左右翼の主桁(このキットでは仮想)を結合するタイプのカンザシも付属しています。こちらは、機能的ではないので、キット製作者の「しゃれ」と思われますが、なぜかうれしくなる構造でした。

■スタンド・アームの取付け
スタンド・アーム取付け位置の、胴体下面の主翼前縁付近は、魚雷懸吊架付とそうでないタイプを選べるようになっています。まず、同部品を胴体片側にガッチリと接着して、更に1.2ミリプラ板で補強してからスタンド・アームを取付け(合成ゴム系接着剤)ました。あとは左右の胴体を結合して下地はほぼ完成です。
●アンテナ支柱を機銃と同じ0.6ミリ黄銅線で作り替えましたが、後の工作中に何度も曲がってしまい、0.8ミリにしたほうが良かったと思いました。

●ワクワク・ドキドキのマスキング剥がし
窓や銃座を除けば、2色で折れ線の単純な迷彩なので、マスキングは原寸に拡大した説明書の図を参考に、見取りで、ストリップ状にしたマスキングテープで塗り分け線を確定しました。あとはデカールを貼って、クリアでコーティングしてから、窓のマスキングを剥がします。

■上部銃座のキャノピーを可動に
銃座が回転式なので、銃座のキャノピーを可動にしてみました。キャノピー前下部に薄い真鍮板を取付け、胴体に同じ幅のスリットを設けてそこに差込むだけのものですが、銃座の回転と相俟って、お遊びですが、ちょっとしたアクセントになりました。

完成したハインケル He-111H