■工作室(製作36)■  (4)キット各部の工作-2

■脆弱なパーツの金属への交換
交換したものは「アンテナ支柱」「ピトー管」「機首上面の照星」と「尾輪脚柱」及び「機関砲の銃身」です。もとのパーツを参考に、真鍮パイプや黄銅線を組み合わせてハンダを盛ったりした、簡単なつくりです。
●アンテナ支柱
0.8ミリをメインに0.6ミリの黄銅線を機体側の幅広部に添えて、ハンダを盛って整形しています。
●照星
0.6ミリの黄銅線を円錐柱状に整形し、根元に1ミリ(内径0.6)の真鍮パイプをハンダ付けしたものです。
●ピトー管
1ミリ径の真鍮パイプを潰して、その先端側に0.6ミリの同じ真鍮パイプをハンダ付けしました。
●機関砲
銃身を黄銅線と真鍮パイプを組み合わせて作り替えました。
1.5ミリ径の黄銅線を銃身に、被筒として2.1(内径1.5)ミリの真鍮パイプを被せて、銃口に2(内径1)ミリ真鍮パイプをハンダ付けしそれらしく整形しています。ポッドには瞬間接着剤とエポキシ接着剤を使って固定しました。左写真は、上が黒染めをした銃身、下が黒染め前のもの、中央が、キットの銃身をポッドから切り取ったものです。
●尾輪脚柱  もとの脚柱を切除し、1ミリ黄銅線を車輪内まで埋め込みました。

  
■スタンド・アームの取付け
上下主翼部品を結合し、電飾の配線が終わったら、スタンド・アームの取り付けです。スタンド・アームは約60度の傾斜で機体に取り付けるので、三角定規の60度の部分で確認しながら主翼にアームを通す穴(3ミリ径強)をあけます。固定は、合成ゴム系接着剤でアームの取付片を接着し、その上からエポキシパテで補強しておきました。

■胴体と主翼の結合
スタンド・アームを通過してスタンド・ベース内に達する長さのコード(プラス側、マイナス側、着陸灯用の3本)に、モーターと胴体の電飾(尾灯、上部識別灯)、主翼の電飾(翼端灯と下部識別灯及び着陸灯)を結線してアーム内に通し、胴体と主翼を結合します。今回はコードの端子がたくさんあり、少し始末が面倒です。とくにモーターへのコードは、コクピット部品下面と主脚収納部は内部でぴったりと重なり、全く隙間ができないので、コクピット左右のわずかな隙間に分けて通し、なんとか収めることができました。

完成したホーカー・ハリケーン 

本モデルのアクション持続時間のテスト: 電飾を全て点灯し、プロペラが停止するまでの時間を、めやす的に計測してみました。使用電池は1年ほど前にまとめて購入して残っていた単3のマンガン電池で、使用前に電圧を測定したところ、未使用であるにもかかわらずちょうど1.5Vに降下していました。電源としては、同電池を2本並列にしたものを直列で使用しています。スタート時の電圧と電流の測定結果は、電圧3V、プロペラ回転・左右翼端灯・上下識別灯・尾灯点灯時は80mA、プラス着陸灯点灯時160mAでした。着陸灯をも点灯させた状態で放置したところ、約90分後、電飾は許容できる程度の明るさですが、プロペラの回転が停止(この時の電圧は2.6V)しました。マンガン電池でしかもかなりコンディションの悪い状態で、高負荷の連続使用なので、この程度の結果になってしまいましたが、アルカリマンガン電池などのパワーのあるもので、新品ならこの倍以上は回転が持続するものと思われます。ただし、断続使用の場合は、電池の自己回復で、マンガン電池でも長期間楽しめるでしょう。