■工作室(製作28)■  (1)エンジン部の工作から完成まで

ヤコブレフ Yak-3
ハセガワ 1/72

今回は、かなり昔に作ったことがあって、ストックにあったソ連軍のYak-3を選んでみました。キットは、主翼の上面部品が左右一体(上下2パーツ)で、その中央部にコクピット部品を乗せるように取り付けるという珍しい構造です。主脚を使わないので、使用する部品が少ないので、少し物足りなさも感じますが、気楽に作れます。

■主翼・胴体の工作
主脚が引っ込み状態で完全に見えなくなるタイプなので、主輪と主脚は使いません。主脚カバーを組み込む方法はいろいろ考えられますが、裏側に薄いプラ板を貼って、エポキシパテを少し盛って主翼の外面と高さを調節し、周囲にサラサラ系接着剤を流し込み接着しました
(外面にマスキングテープなどを貼って、主脚カバーの位置決めをして、裏面から接着剤を塗布し、補強としてエポキシ接着剤を流し込むという方法も考えられます)。キットの主脚カバーの部品は、引っ込み部から切り抜いたように、ほとんど加工なしでぴったりと納まってくれました。
主翼上面の適当な位置(参考:上写真右)にコードを通す穴を開けて、コクピットのパーツを取り付け、左右を結合した胴体と一体化します。主翼下面にスタンドアームを取り付け、主翼上面と接着して、ほぼ胴体の完成です。
 

■エンジン部の工作
まずプロペラを組み立ててしまいます。モーターは4ミリ径を使い、軸は前回同様に、切れ端の1.2ミリ径を使いました。プロペラ部はスピナー本体とプロペラ、スピナー基部に分かれており、プロペラは下写真のとおりハブ部がとても細いので、先にスピナー基部とエポキシパテで一体化しておき、その後に軸を取り付けました。【参照:プロペラ軸の取付方】
   

久しぶりの液冷エンジンです。主輪の塗装がなかったり、ダミーエンジンがなかったり、こんなに楽でいいのかしら、というところ。
モーターは、機首の上部が別部品になっているので、胴体左右パーツを一体化したあとで取り付けることができるため、比較的正確にかつ楽にできます。ストローのモーターマウントを使って、モーター本体の取付けはできるだけあとのほうにするようにしました。ストローのマウントは、主に周囲と下側にエポキシバテを詰め、モーターの軸が機軸と一直線になるよう、ダミーモーターで調節しつつ固定します。(プラ板の切れ端を機首下側に接着して、パテの使用量を倹約しています。)エポシキパテが硬化したら、左右胴体の継ぎ目などを整形し、モーターを組み込んで、機首上部部品を接着して下地がほぼ完成となります。モーターの固定は合成ゴム系接着剤を用いました(接着に際しては、モーターの軸側4〜5分の1ぐらいには接着剤を付けないようにし、また糸をひいた接着剤が軸に付着しないように注意します)。

 
完成したYak-3
ナントカ飛行師団の師団長さんの乗機
というデカールを貼りました。