■工作室(製作19)■  (1)主翼・胴体部の工作

ドボアチン D−510
ヒラー 1/72


次の製作は何にしようか……、ストックは多少あり、どれも購入時は作りたいと思ったものばかりですが、いまはいずれも気乗りせず、「なんか」を探しに模型店へ。ぐずぐずと物色中、ふと目にとまったのがこのキットです。フランス軍機は、先の大戦で開戦間もなくドイツ軍に占領されてしまったため、いわゆる近代的なものがなく、古くさくカッコウが悪いというイメージがあり、複葉機を除いていままで一機も作ったことがありませんでした。しかし「フライト・ポジション」として、飛行姿勢という観点からみると、「これもちょっといいんでないカイ」ということになり、ゲット。「デハデハ」と製作にとりかかりました。

●主翼の工作●
■主脚の工作
スパッツ付の固定式の主脚です。支柱もついており、キットのまま組み立ててもよさそうですが、念のため主脚柱を真鍮パイプと黄銅線で作り替えました。スパッツの内側にエポキシパテを1/3位詰めて、主脚柱を受ける部分の強度を高めています。主輪はスパッツ内に納まるよう、少し切り取りました。

主翼の左右上面部品を接着し、主翼下面に冷却器を取付けて主翼の完成です。主脚支柱は、機首側が胴体への取付けとなるので、主翼と胴体を一体化したあとに取り付けます。

●胴体の工作●
■水平尾翼の取付
胴体への固定は、差込み部のない、面と面との接着となります。2本の支柱が付くとはいえ不安なので、8ミリΦの黄銅線を2本使って取付け強度を高めました。尾翼内へは3ミリほど嵌入(かんにゅう)しています。
 
計器盤・コクピット内を塗装して左右の胴体を接着します。

●モーターの取付●
■モーターマウントの取付
液冷エンジンのスマートな機首部なので、4ミリΦのモーターを使用することにして、マウントのストローを機首部内側にエポキシパテで固定しました。機首上面が別部品のため、マウントの取り付けはとても楽です。

■モーターの取付
モーターはリード線をハンダ付けし、主翼取付の開口部からマウントに挿入して固定します。やや取付けにくい位置にあるので、合成ゴム系接着剤を使用して、作業時間にゆとりをもたせました。
モーターは、プロペラ・ジョイントの先端が機体先端と同一面になる位置まで挿入します。(写真では不慮の脱落防止に、プラ棒でモーターの尾部を支えていますが、そこまでの必要はなさそうです。)