■ 工 具 箱 ■  (6) 接合・結合する−1

■ハンダごて
リード線の結線箇所は、確実を期すためにハンダ付けをしておく必要があります。価格も比較的安価なので、ぜひ一本備えることをお薦めします。上から40W、20W、23Wの「こて」です。下2本はほぼ同じ熱量ですが「こて」先端の形状が異なっています。 また、ハンダ付け作業を安全に快適に行うため、スタンドもぜひ欲しいところです。
ハンダごての先端やヒーターは交換式となっています。先端(チップ)は、購入後にも違うタイプの先端に換えることができますし、ヒーターが断線したときは自分で交換することができます。 また、ハンダには色々な種類がありますが、通常は「模型工作用」(右から2番目のものでヤニ入りです)だけで十分間に合います。ヤニ入りの場合、基本的にペーストは不要なのですが、こて先にハンダを盛って使うときなどは必要となるため、一缶用意しておいたほうがよいでしょう。(ペースト=ハンダ付けする金属の油分や酸化皮膜を除去し、ハンダをのりやすくさせるためのもの) 【参考:コードのハンダ付けの仕方】

■簡易バーナー(マイクロトーチ)
配線などの細かい作業以外の、比較的熱量を必要とする真鍮パイプのハンダ付けなどに使用しています。加熱時間の加減にちょっとコツがいりますが、ハンダごてを使うより、短時間でできて便利です。ライター用のブタンガスを使います。
左写真の2点はどちらも壊れてしまいました。ペンタイプは修理してもらいましたが、透明ボンベ付きはあまり使い勝手がよくなかったのでそのままです。中写真は、CAMPINGAZ製のもので、点火・消火も確実で、片手で操作できて便利です。右写真は、やや大型で火力が強く、ロウ付け用以外にあまり出番がありません。

上は、ハンダ付けやロウ付けなど炎を使う時に使用している耐火ボードの作業台です。周囲がグズグズしているので、補強と整形を兼ねて檜板で囲みました。
■マイクロフレームガストーチ
細かい部分のロウ付け用のトーチで、ブタンガスと酸素を使います。説明書には炎の温度は最高摂氏2760度とありました。
高温の細い炎が得られるので細かい作業には最適なのですが、ボンベが高価なのと、真鍮棒の接合なら、ステンレスハンダで十分な強度を得られるので、ほとんど使っていません。

■グルーガン
ヒーターを搭載したノズルで棒状の樹脂を溶かして吐出し、接着対象に塗り、樹脂が硬化すると接着完了というものです。樹脂は短時間で硬化して接着力も意外に強い便利な道具です。ただし、接着面をきれいに仕上げるのは至難の技です。
(上左:家庭用電源の100Vを使用するタイプ。上右:乾電池(単3×4本)を使用するタイプ。どちらもヒーターが温まって使用可能になるまでかなり時間がかかります。