■ 工 具 箱 ■  (3) 穴をあける−2

■木工用キリ
木材等に穴をあける道具で、大工道具としては定番のもの。主に釘やネジの下穴開け用に用いられます。
キリは、長い柄を両方の手の平でもむように素早く回転させて、対象物を「こそげるように削って」穿孔します。
(写真上)は「四つ目錐」。断面が四角の先細りの錐で、4つの角で、刃が開ける穴全体に接触するためやや抵抗が大きく、径の小さな穴あけに用います。
(写真下)は先端が三角錐に広がっている「三つ目錐」。3つの角で、しかも先端だけで削るので、抵抗が少なく、比較的径の大きい穴を開けるのに適しています。

こちらは、ダボ用の穴など、直径の比較的大きな穴を開けるのに便利な錐(の一種?)で、6ミリ径以上の穴ではドリルを使うよりずっと手軽です。半円柱状の刃で、先端がネジ状になっていて、対象物にしっかり食いつき、刃部を木材に引き込みます。1ミリ間隔ぐらいでいろいろな径のものが揃って販売されています。(プラスチックには使用できません)

■千枚通し
先細りの丸い鉄棒で、鋭利な先端で圧力をたよりに穴を開ける道具。紙などの薄板用です。

■テーパーリーマー
円錐状のボディーに複数の刃が付いている工具で、平板にあけられた穴の径を拡大するときに用います。弱電関係ではシャーシ加工などでポピュラーな道具ですが、プラスチックモデルの工作でも役に立ちます。鋭い刃なので、削りカスの除去には注意が必要。写真はテーパー角の小さいもので、最大で1センチΦ強程度の穴しかあけられない分、精密な作業が可能です。

前記「テーパーリーマー」と同じような工具で、こちらはほぼ直線状に刃が付いています。

■ホールパンチ
皮革細工などの穴あけ用の道具です。材料に押し当て、上からハンマーなどで叩いて打ち抜きます。径が大きいものは、円盤状のものの抜き型として使えます。
左の白い板は、打ち抜きをするときの台で、100円ショップの白いプラスチックまな板を切ったもの。専用として市販されているものより使い勝手がよいようです。